こんにちは。

今回は珍しい銃のカスタム依頼がありましたので、簡単に紹介したいと思います。

S&T三八式歩兵銃(エアコッキングライフル)です。

分解方法を説明したサイトが見当たらなかったので、分解方法も含めて進めていきたいと思います。

お客様の依頼内容としては・・・
・もう少し初速を上げてほしい。
・命中精度を上げてほしい。
といった感じです。

実際に試射してみると確かに初速は遅かったです。
0.20gの適正ホップで約69m/s、0.25gの適正ホップでは約61m/Sという結果でした。
カスタム後の数値としては、0.20gの適正ホップで約90m/s、0.25gの適正ホップでは約80m/Sくらいにしたいところです。

弾道に関しては、そこまで極端にとっちらかるわけではなかったのですが、若干左に曲がるのと、まだ新しいからなのかホップがイマイチ安定しない感じでした。

では、バラしていきましょう。

●銃口の下にあるロッドを反時計回りに回しロッドを外すと、ハンドガードとアウターバレルを固定しているリングが外れます。
●この部分を抑えながらリングを前方に抜きます。
●こんな感じに外れます。
●赤矢印のネジ2本を外し、機関部とストックを分離します。
●はい!分離しました(^o^)/
●マガジン挿入口の赤矢印のネジを2本外します。
●マガジン挿入口の金具を外したら、隣のカバーも外しましょう。
●次はトリガーユニットを外します。

●トリガーユニットを外しても、まだシリンダーは抜けません。これを外せば抜けるようになります。
●ようやくシリンダーにたどり着きました。
●マ〇イのように封印があるわけではないので、簡単にシリンダーヘッドを外すことができます。
貧乏なのでオープナーは自作です。
●シリンダーは内外とも黒く塗装されていますが、そのせいか黒くなったグリスが・・・。
キレイに洗浄して再グリスアップです。
それと、シリンダー内径に対してピストンのOリングのサイズが大きく、かなり渋い動きになってました。
これではピストンの前進速度が遅くなり初速が遅くなったり、不安定にもなるはずです。
適切な大きさの物に要交換です。
●スプリングはVSRやL96用の太巻きと同径だったので、今回はPDIの太巻きスプリングを使って調整することにしました。
上:S&T 三八式純正
中:マルイ L96AWS純正
下:PDI VSR用太巻き


●次はトリガーユニットです。
トリガープルが重めだったので何かできないかなぁと思ったのですが、特に調整すような機構はなくトリガーに取付られたねじりコイルバネを交換しないと軽くはできなさそうだったので今回はパス。

それよりも、さすが海外製というかやっぱり海外製。
写真ではわかりませんが、中にはバリや金属の削りカス、1mm以下のハンダを失敗してできる玉みたいなやつがあちこちに!

そう!バリと言えば、うちの小学一年生の息子が「パパ、バリ取って」とほねほねザウルスを持ってきます。
『ほねほねザウルス』って知ってます?
こんなヤツです。
簡単なプラモデルになってるんですが、ランナーから適当にもぎ取って作るのでバリだらけでちくちくして危ないからと、子供が寝てる間に簡単にゲート処理してたのですが、いつの日からか「組み立てたけんバリ取っとってね」と普通に依頼されるようになりました(^^;)

話を戻してトリガーですが、動きにひっかかりがある箇所もあったので、削って磨いてスムースに動くようシコシコ。

●次はチャンバーです。
矢印のネジを2本外しリアサイトを取り外すと、4本のネジがあります。
中央のイモネジでホップ調整を行います。
●4本のネジを外すとアウターバレルごと外れます。
●ホップの構造は、調整用のイモネジとチャンバーパッキンの間に1mm厚くらいのゴム板があるだけで、スプリングでテンションかけるでもなくいたってシンプルな構造でした。
信頼と安心のマルイ様のチャンバーからすると、「これで真っすぐ飛ぶん?」と不安になってしまいます。

パッキンの形状は、パッと見マルイのガスブロやボルトアクションに使われてるパッキンとそっくりなんですが、ノズル側の内径がマルイのパッキンのほうがだいぶ大きいので、マルイのに交換したらエアだだ漏れです。
ノズルを太くすればいいのでしょうが、今回は装着されてたパッキンを使い様子を見たいと思います。

それにしても長いバレルです。600mmありました。
●ジャジャーン、完成です。
いろいろと手を加えたい箇所はあったのですが、時間もかかるしお客様の出費も増えてしまうので、今回はカスタムというより調整といった感じになりました。

結果ですが、初速は0.20gで約91m/s(適正ホップ時)、0.25gで約80m/s(適正ホップ時)で安定。
ボルトアクションなんで、初速よりも弾道が気になるとこですが、これがヤバい!
キレイに真っすぐ飛んでいくではないですか!
まぁお金をいただくので当然と言えば当然なんですが・・・。

残念の一つ目は『ネジのゆるみ』でした。
ホントに、ほとんどの箇所のネジにゆるみがみられました。
「次世代じゃあるまいし・・・」と思いながらすべてのネジをチェック!

もう一つは『スコープマウント』です。
どうやら3Dプリンターで作成された物のようですが、ハズレを引いてしまったのかどうも精度がイマイチで、取り付けを行う度にサイトがズレてしまいます。

アイアンサイトで頑張ろう!!(^o^)/